カンボジアライブツアーその2

今回のカンボジアボランティアライブツアーは、カンボジアの子供達に歌を届け、皆様から寄付で頂いた楽器や玩具を届けるというもの。
フラワーラジオ局が全ての企画や手配をして下さり、歌でカンボジアの子供達と出会うことだけに集中させていただきました。ライブツアー用のバスで、至る所に連れて行っていただきました。カンボジアの様々な場所でのライブ、全8公演。

最初に訪れたのは、カンボジアシュムリアップにある小学校 Po banteay chei school。
子供達の透き通るような瞳に、自分の目の濁りを教えられるような感覚になった。
子供達が、学べることを嬉しい!学校に行けることを嬉しい!と感じていることが伝わった。

 

鉛筆1本でも喜んでくれた子供達。寄付で頂いた楽器や文房具など、直接渡せて良かった。先生は、自分の子を教室で見ながら授業をしてた。そして、給食というものがないから、各自自宅に帰ってご飯を食べてくる。その送り迎えをするお母さん達。みんなで子供達という希望を守る空間がそこにはあった。

教育を受けられるということの有り難さを1ミリも感じずにいた私の小学生時代、そして思春期のことを振り返り、人知れず恥ずかしくなった。

この歳になって、こんな出会いや気付きがあるなんて…、私はラッキーだ。人生って本当に面白い。カンボジアの小学校で”青い空に”や”たらぎの森”を歌える日が来るなんて…。歌を歌っていて良かった、伝えたいことがあって、それを伝える手段を持っているって、本当にありがたい。

内戦で苦しんだ歴史、アンコールワットなどの多くの遺跡に祖先からの営みを感じ、”たらぎの森”を歌わせていただくのにあまりに意味を感じる地でした。

様々な場所へ歌いに行くそのバスで揺られる時間は、窓から見えるカンボジアの景色も相まって、50年代や60年代のミュージシャンやロックバンドがフェスなどの出演に回ったライブツアーを彷彿させた。

バスの中は、ふざけた会話で盛り上がり、でも皆の目的は一つ。音を発する瞬間にはエネルギーを爆発させる。
音楽とは、表現とは、言葉を越え、ジャンルを越え、国境を越え、世代や文化を越える…、それは、嘘のようで、でも本当にあるのだと思う。そう感じるツアー。

その3へ続く…。

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