私達が未来につなぐ世界 ー多良木の森(歌詞)ー

水害に猛暑、まだ避難生活をされている方がいらっしゃる中、この激しい天気の変化が本当に心配です。被害に遭われた方には心よりお見舞いを申し上げます。

温暖化によって、今までの常識が通用しなくなってきていると肌で感じています。西日本を襲った豪雨も含め、WHOは一連の異常気象は「温暖化ガスの増加による長期的な地球温暖化の傾向と関係している」と分析しました。

以前、日本科学未来館で今後の気温上昇をシュミレーションの展示を見ました。世界の気温の変化を示した世界地図で、西暦の数字を進めると温度を示す色が変化していくというもの。これから想定される急激な温度変化に目を疑い怖くなりました。

私達が今生きるこの日々の延長上に子や孫、次世代の人達が生きる世界がある。このままいくと、とんでもない問題を丸投げしてしまうことになる。膨大な借金を次の代に押し付けて死んでいくのか、と胸が苦しくなります。でも、今を生きる私達は、諦めずに考え続けなければならないと思いました。

石炭や石油を掘り起こす以前の生活に私達が戻れるのなら、地球は、自然と人が共存する日々をもう少し長く許してくれるのかもしれない。そんな事を考えながら最近は「多良木の森」を歌っています。

熊本県球磨郡多良木町。多良木町の中にある槻木地区には、自然と共存し、仲間を信じ、美しい生き方をしている人達がいました。人間らしい生き方とは何かを考えさせられ、そして、忘れそうになっていた当たり前の人の営みを思い出させ、気付きを与えてくれる場所でした。

薪で火を起こし、山の水を飲み、猪の肉を食べ、川の魚や山の幸を食べながら、毎日のようにどこかの家に集まり”飲みかた”(食を共にし、お酒を飲み)をして。

自然を愛し、仲間を想い、子を愛し、家族を想うあなたと、今、分かち合いたい唄です。

 

多良木の森

 

太陽の恵みと共に生き 森と暮らす人々よ

山の水を飲み 薪をくべ 何と美しい生き方でしょう

巡る命の尊さよ 生かされる私の有り難さ

ここで僕は宝探しを したいのです

手と手重ねて 一緒に探してくれませんか

命を喰らい 生きていることを 忘れそうでした

 

誰をも信じて生きられる 綺麗な目をもつ人々よ

人を疑い 身を守れ お婆と子に教える世になりました

信じて生きられる美しさよ 探り合う心の寂しさよ

ここで僕は宝探しを したいのです

心重ねて 一緒に探してくれませんか

自由を求め 不自由を手にし 生きてきました

 

古代1万年の営みを 語る大地と仏様

人が地球に 線に引き 奪い合うのはいつからですか

人の世の始まりの美しさよ 終わりに向かう世の愚かさよ

ここで僕は宝探しを したいのです

時を重ねて一緒に探してくれませんか

豊を求め 心を殺めて 生きてきました

 

太陽の恵みと共に生き 森と暮らす人々よ

山の水を飲み 薪をくべ 何と美しい生き方でしょう

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